論文書くのにも大概飽きてきたので、お鮨を食べに行く。困ったときや嫌になったときはだいたい、お鮨を食べているような気がする。今日は玉子焼きのおいしいところへ行き、マグロやら何やらを一通り食す。美味し。

帰ってきて加賀乙彦『科学と宗教と死』、お風呂のなかで山本文緒『再婚生活』を読む。論文を書いているときに小説を読んでしまうと、論文の続きをするのが面倒になる傾向があるので、執筆中はこの類が望ましい。
何かの宗教を信じている人には大概、理論を超えて「分かる」瞬間があるらしい。加賀もそうらしいし、かのパスカルも「知るということと、信じるということには大きな違いがある」というようなことを言っている。わたしにもそういう瞬間がきてほしいが、なんだか当分、そんなときはこないような気がしている。しかし、生きている間に一度は、信者という生も体験してみたい。