通い続けている病院のエントランスへと続く道には大きな桜があって、その下にはベンチが数個並んでいる。桜散るなか、そこで外来患者やサラリーマン、医療従事者がコーヒーを飲んでいた。文庫本片手のひと、話し込むひと、ぼんやり処方箋を待つひと。近くの…
そして、春が来る。春が美しいのは、歌のなかだけ。わたしの春はいつも辛かったり、切なかったりする。努力すれば必ず報われるとか、夢は叶えるためにあるとか、そういった類のことは信じられなくなって、「はて、それじゃあどうすればいい?」というところ…
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