あるところを卒業することを寂しいな、と思っていたら、職員さんにも「寂しくなるなぁ」と言われて、わたしはますます寂しい。かといって、いつまでもいられる場所じゃない。

たまに、人との出会いは喫煙所のようなものだと思う。わたしという喫煙所にたまに喫煙者が立ち止まっていく。家族のように長く立ち止まる人たちもいれば、さっさと立ち去る人もいる。喫煙所を掃除してくれる人もいれば、荒らしていく人もいる。それでも、誰も立ち寄らないよりはずっと、有り難く幸せなことだと、最近やっと思えるようになってきた。